畳からフローリングへ自分で張替えたい方へ!
木造住宅の場合、畳下地の老朽状況でフローリング下地を変える必要があります。
畳を取り除いた後の下地の老朽状況で対応出来る張替え方法を紹介します。
畳と周囲の納まり
木造住宅の畳は藁床やスタイロ床があります。
最近は厚みを自由に変えた畳がありますが、藁床を基本にした昔からの畳は厚みが50~60ミリです。
畳と接する周囲の敷居や壁ヨセは畳と同じか、2ミリ程高く納まっています。
フローリングの高さも敷居から1~2ミリ下がる(面内納まり)のが理想的です。
ここでは、畳の厚みを57ミリと想定し、説明します。
下地の老朽状況による6つの張替え方法
(2)畳下地の上に根太+下張り合板+フローリング(1)
(3)畳下地の上に根太+下張り合板+フローリング(2)
(4)畳下地床板撤去の上に根太+下張り合板+フローリング
(5)畳下地根太撤去の上に根太+下張り合板+フローリング
(6)畳下地全て撤去後に根太+下張り合板+フローリング
(1)畳下地の上に根太+フローリング
畳撤去後の下地の老朽も無く、上から張る直張り方法です。
6つの方法の中で1番簡単で手間も費用も少なく済みます。
根太(45)+フローリング(12)=57ミリ(畳と同厚)
根太を旧根太と交差する方向に入れ、敷居や壁ヨセと接する周囲にも根太を切り込みます。
最近のフローリング(フロアー)は床暖房対応や下張り対応品が多いので、直張り可能を確認して購入して下さい。
(2)畳下地の上に根太+下張り合板+フローリング(1)
(1)の方法に下張りを加えた方法です。
根太(33)+下張り合板(12)+フローリング(12)=57ミリ(畳と同厚)
根太が細いため、旧根太と(1)の倍ほど固定が必要ですが、下張り合板を張るため、フローリング強度は(1)の方法以上になります。
下張り対応フローリングが利用できます。
(3)畳下地の上に根太+下張り合板+フローリング(2)
(2)の方法で根太と下張り合板のサイズを変えた方法です。
根太(36)+下張り合板(9)+フローリング(12)=57ミリ(畳と同厚)
(2)よりも根太を太くして強度を増しています。
(2)と(3)は入手可能な材料に合わせて選択して下さい。
(4)畳下地床板撤去の上に根太+下張り合板+フローリング
畳撤去後の下地床板が合板(コンパネ)等でカビや湿気が多く、耐えられない場合の方法です。
根太(45)+下張り合板(12)+フローリング(12)=69ミリ(畳と同厚)
旧根太の上に下地床板を張らずに(2)の方法でサイズが変わるだけです。
旧根太が老朽していない事が条件です。
(5)畳下地根太撤去の上に根太+下張り合板+フローリング
旧根太も老朽して取り替える場合の方法です。
根太(45)+根太(45)+下張り合板(12)+フローリング(12)=114ミリ(畳と同厚)
大引上に根太を止め、両端に根太掛けを止めます。
その後は(4)の方法と同じです。
床束もプラ束に替えられれば最良です。
(6)畳下地全て撤去後に根太+下張り合板+フローリング
畳撤去後の下地の老朽が酷く、耐えられないと判断した場合の方法です。
この方法は完全な床リフォームになりますので、フローリング床の解体方法と注意点から床をdiyで直すための床下地の作り方!プラ束、下張り編を参考にして下さい。
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フローリングを張る注意点
和室の床周囲には敷居や壁ヨセがあり、床のみのリフォームの場合、壁ヨセを外す事が出来ません。
そのため、フローリングを全ての周囲と付ける必要があり、巾木が入る洋室よりも難易度が上がります。
自分で張る場合は納得で難易度を下げ、少々は目をつむるか、コーキングを太めに充填して対応して下さい。
フローリングを継ぐ方法
和室の8帖や6帖と言っても、間口のサイズによって横幅のサイズが違います。
両端の幅が3,6m以内であれば、フローリング2枚で張れます。
その際は、交互に継ぐ場所を変えて、同じ場所で継がないようにします。
両端の幅が3,6m以上であれば、フローリング2枚と303(1尺)が必要です。
次列は残りの1,5mを根太上で継ぎ、順次張り、各列で継ぎ手が揃わない様にします。
フローリングの張り方は(1)~(6)まで、同じです。
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まとめ
畳からフローリングへ張替えるのは簡単そうで意外と手間のかかる難しい作業です。
仕上がりは自己満足で納得済みでも、下地が悪ければ何もなりません。
老朽度、作業時間、費用等を良く判断してフローリング張りに
取り組んで下さい。