フローリングの張り方は、綺麗に仕上げるコツが分かれば、diyでも大工さんと変わらない仕上がりが可能になります。
フローリングを綺麗に仕上げる、張り方のコツとテクニックを紹介します。
フローリングの張り方!コツとテクニック
準備編に続き、フローリング張り作業の完成までのコツとテクニックです。
主なフローリング張りのコツとテクニックは以下の通りです。
●継ぎ手端部を1回で付けるテクニック
●掃き出しサッシ部分の収め方
●張り終わりのコツ
●巾木のコーキング仕上げ
以下で手順に添って紹介します。
固定はボンドと釘を併用する
下張りがある場合は、ボンドをタップリと塗り、釘は仮押さえ程度で大丈夫です。
釘は頭の小さいフロアネイルを使用します。釘頭が大きいと仕上げ面が膨らむ事があります。
ボンドは根太やフロア専用の根太ボンドやフロアボンドを使用します。
ウレタン系ボンドが多く、隙間があれば膨らみ、硬化して固定されます。
水性木工ボンド(酢酸ビニール樹脂系エマルジョン)は使用しないで下さい!
硬化するまでの作業中に歩行するだけで、フローリング隙間部分の
密着が無くなります。床鳴りの原因になります!
継ぎ手端部を1回で付けるテクニック
継ぎ手端部は反対側から叩けば付けられますが、叩く作業が必要ですし、叩けない場所もあります。
フローリングの長手部分はフローリングより短めの半割り材(30~45×90~100)で下張りに擦らしながら叩けば付けられます。
画像の様に継ぎ手端部を付け、継ぎ手端部側の長手部分を開け、叩く力を反対側に与えます。
継ぎ手端部が離れる事無く、長手部分が付いて行きます。
この方法を知れば反対側端部から叩けない壁部分やサッシ部分も1回で付ける事が出来ます。
掃き出しサッシ部分の収め方
掃き出しサッシにはアングルピースがあり、15ミリ程入ります。
アングルピースには床固定用のビス穴があり、フローリングもビス穴以上に入り込んでる必要があります。
上記の継ぎ手端部を1回で付ける方法、サッシ部分を凸の分短く切り戻す方法、サッシ側凹部分から先に張る方法がありますが、状況に応じて対応して下さい。
張り終わりのコツ
中央部分は簡単に張れても、張り終わりの列を付けるのが難関です。
画像の様に巾木の下に入り込めば凸部分戻す事である程度付けられます。
しっかりと付けるには、巾木や壁から薄い平バールや金属ヘラ等を使って、力を加えます。
バール等を使う際には、壁をへこませたり、傷つけない様、フローリング端材等を壁に当てながら、力を加えます。
フローリングのライン溝に角材を斜めに当て軽く叩く場合もあります。
巾木の下に入らない場合や壁までの場合、敷居や化粧材がある場合には、仕上げ幅に切り合わせ、凸部分を入れ、斜めにしながら当て木で軽く叩きながら順に収めます。
その際、仕上げ幅に切り合わせたフローリングの裏側を斜めに削る事で、収まりやすくなります。
張り終わりの列の最後の1枚も巾木の下に入り込めば、戻す事で付けられます。
それ以外で、仕上がり長さに凸部分の余裕が持てない場合は、予め前のフローリング凸部分を切り取り、ボンド固定で収めて下さい。
巾木のコーキング仕上げ
巾木や入口、額縁部分に隙間がある場合は同色のコーキングで仕上げます。
クロス張りの壁や天井に利用される内装用ジョイントコーク使用します。
画像では巾木やフローリングのライン溝の色に似たナチュラル・ブラウンを使用しています。
口先が細く長いので少量でも柔らかく伸びが良いので、テーブ養生も必要ありません。
diyでは持っておくと便利な補修材になりますよ!
まとめ
初めてのフローリング張りでは、経験して理解できる内容もあるかと思います。
綺麗な仕上げ準備編や床下地の作り方、大引、根太編、プラ束、下張り編の内容も理解しながら、フローリング張りに挑戦して下さい!
きっと、自分で出来た満足感とレパートリーが増え、diyが更に楽しくなりますよ!