学習机の本棚の作り方!古い勉強机壁面に後付け固定の棚を配置

母親が子供の頃から大切に使っていた学習机に傷みも無い事から、小学校に入学する子供(女の子)が使用する事になり、勉強机の上に本棚のみを新しく作りました。

机の移動や棚のガタつきを考え、壁面に取り外し可能な後付け固定で配置しました。
学習机の本棚をdiyでおしゃれに作りたい方に、本棚の作り方を紹介します。

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学習机上の本棚の作り方

本棚取り付け前の学習机
画像は本棚を取り付ける前の学習机の状態です。
部屋には家具や衣装ケースが並び、別の場所に本棚を置くスペースも有りません。

小学校低学年の間は本棚に置く教科書やノートも少ない事から、勉強机の上のスペースを活用して本棚を作リました。
学習机は生地素材を生かしたクリアー塗装の勉強机でしたので、本棚の材料もパイン材の集成フリー板を使いました。

本棚の作り方を準備から取り付けまで順を追って説明していきます。

本棚製作の準備

パイン材のフリー板
画像はナイロンに包まれたパイン材の集成フリー板です。
巾が500mm、厚みが20mm、長さが4.2mあります。
闇雲に切るより部材の拾い出しを行います。

まずは、学習机の横幅を測り、本棚の横幅を決めます。
学習机の横幅は1mですが、周囲に丸面加工がされているため本棚の横幅は965mmに決定しました。

本棚高さのレイアウトは子供用学習机のカタログなどを参考にしながら1段目は現在置いている鉛筆削りやタブレットが置ける高さに、2段目はA4サイズの教科書やノートを並べられる高さに、3段目は小物や飾りになる様に設定しました。

設計図は書いていませんが、フリーハンドで必要な材料を描き、寸法を書きながら幅が広いパイン材を有効に使うために部材の拾い出しを行います。

本棚部材の拾い出し

  • 側板:巾230 長さ690 2枚
  • 棚板1:巾210 長さ935 1枚
  • 棚板2:巾180 長さ935 1枚
  • 仕切り板:巾150 長さ150 2枚
  • 奥繋ぎ板:巾120~50 長さ935 4枚

パイン材の集成フリー板をカットする

パイン材のカット
巾500mmのパイン材を無駄なく使用するための拾い出しを行い、必要長さにカットします。
今回、仕切り板や繋ぎ板は一部、在庫の材料を使用しています。

本棚側板の墨付け

本棚側板の墨付け
本棚側板を巾230 長さ690で2枚作り、棚板を大入れ加工するために棚板1、棚板2の厚み20mmで墨を描きます。
棚板の前部分15mmは胴突き加工にします。

側板の棚板2の前部分を巾180に揃え、角部分をおしゃれに見える様に丸面加工にします。

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本棚の加工と組み立て、塗装作業

本棚側板の加工
本棚側板を墨付け通りに加工した画像です。
側板の厚みが20mmなので、大入れ加工の切り込み深さは5mmと浅く加工しています。

たとへ5mmでも大入れに加工にする事で加工に時間が掛かりますが、棚板の反りや狂いを防ぐ事ができます。
棚板1、2も大入れ部分を長さ935、胴突き部分を925に加工します。

仕切り板、奥繋ぎ板も墨付け通りに加工します。
加工が終われば、大入れ部分に棚板を仮にはめ込み、組み立て状況を修正しながら確認しておきます。

全ての部材の加工と確認が終われば、400番のペーパーを付けたペーパーサンダーを使ってパイン材をペーパー仕上げします。
ペーパーサンダーを使う事で丸面加工も滑らかに仕上げる事が可能です。

全ての部材が磨ければ、ペーパー粉を拭き取り、側板大入れ部分の両端、中央部分にビスの下穴を真っ直ぐに開けておきます。
今回はビス頭が目立ちにくい細ビスタイプのユニクロビスを使用します。

本棚の組み立て

本棚の組み立て
本棚組み立て後の画像です。
組み立て前に棚板が入る大入れ部分に木工ボンドを塗っておきます。

奥の繋ぎ板と棚板も裏面からビスで固定して、本の重みで棚の中央が垂れるのを防ぎます。
上段の仕切り板も奥の繋ぎ板や棚板からビス止めしています。

本棚の塗装仕上げ

本棚の塗装
本棚の塗装は学習机に合わせて、ラッカーのクリアー塗装仕上げです。
ラッカー塗料に少しペイント薄め液を混ぜ、塗りやすくしながら2度塗りをしています。

乾燥後に棚板を触ってみると木肌がざらついた感触があります。
気になる場合には、700番程の細かいペーパを掛け、再度ラッカー塗装を薄く塗れば艶のある表面仕上になりますよ!

学習机に本棚を取り付け固定する

学習机に本棚の取り付け
本棚の塗装が乾けば、いよいよ学習机に本棚を取り付けます。
画像は取り付け固定後の様子です。

学習机に乗せるのではなく、2mm程空かして固定しています。
学習机の裏にはコンセントが2ヶ所あり、机を容易に前へ引き出しやすくするためです。

本棚の壁面は合板下地にクロス仕上げのため、奥繋ぎ板上下4ヶ所でビス止め固定しています。
壁面に固定する事で不安定にならず、地震の揺れからの転倒を防げます。

壁が石膏ボード下地でビスが効かない場合は、石膏ボードの壁に棚や掲示板をつける方法参考にしてください。

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トグラーボードアンカー

本棚の取り付け完成

本棚の取り付け完成
本棚の取り付け完成です!
本棚の製作は新入学前のため、教科書やノートは並んでいません。

最初の画像が入学後に教科書を少し並べた写真です。
教科書を並べてみて初めて新たな改良点が見つかりました。

本棚取り付け完成後に感じた改良点

教科書を並べる2段目の棚はA4サイズを基に有効高さを30cmに作っています。
ところが、最近の教科書はサイズが統一されておらず教科によってバラバラでした。

A4サイズの教科書がギリギリ入りました。
もう少し有効高さに余裕を保たせて作れば良かった?
慌てず、教科書が揃ってからの製作でも良かった?

もう1点は本棚に底板を付ければ良かった!
底板があれば、机を本棚の前面部分まで引き出して広く使えます。
子供の成長過程で狭く感じれば底板を付けてあげる予定です。

大工親父のワンポイントアドバイス大工の親父からのワンポイントアドバイス
本棚製作のポイントは棚板を大入れ加工する。
できる限り壁面固定を考える。

最後に

今回、長さが4.2mのパインの集成フリー板を使いましたが、ホームセンター等では1.8m程のフリー板が購入できますので、本棚部材の拾い出しを行い、最適なフリー板を見つけてください。

学習机の本棚は教科書やノートを並べる機能性が最も大切ですが、活発な子供が使うものなので倒れたり、角で怪我をする事が無い様、安全面を考えるのも大切です。
又、毎日机に向かって勉強をする以上、教材以外のものが飾れて気持ちが癒やされ、落ち着いて勉強ができる様にしてあげる配慮も大切です。

学習机の本棚を作ってみようと思った方は、機能性と安全性に加え、おしゃれで独創性のある本棚を作ってみてください。

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