フローリング床の解体方法と注意点

フローリング床の張り替えで既存のフローリングや下地を全て解体して新たに作り直す場合、壁や巾木を見極め、注意して解体する必要があります。
フローリング床を解体する手順と方法、注意点について紹介します。

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解体前に必要な確認事項

壁巾木の取付方法を確認する

フローリング床の場合、床を張った後に壁を仕上げますので、最初から壁の中まで床板を外すのは壁を傷める可能性があり、うまく外せません。
又、巾木の取付方法によって巾木が取り外せるか否かを見極める必要があります。

巾木の種類
壁巾木には壁仕上げ後の後付タイプ(出巾木)、壁仕上げ前の(入り巾木)、壁仕上げ前の(小穴タイプ)等があります。
出巾木は外す事も可能ですが、入り巾木、小穴タイプは壁も解体しない限り外せません。

出巾木は可能な限り外す事で、床の解体や仕上げがやり易く、再利用も可能です。

フローリングや根太の方向を確認する

フローリングの張り方向や根太の位置、方向を確認すれば、丸ノコでフローリングを切る場合に役立ちます。

出巾木の外し方と注意点

出巾木は壁仕上げ後に取付た後付タイプですので外すことは可能です。
しかし、ラワン材やムク材の巾木は比較的太い釘で止めた後、塗装され釘を抜くにも巾木に傷が付きます。

又、割れる恐れもあります。
再利用は諦めて新設の巾木が無難です。

合板やMDF材に塩ビシートが貼られた既製品の巾木は木工ボンドと細い釘の併用での取付が多く比較的簡単に外す事が出来、再利用も可能です。
外し方は壁仕上げ材と巾木の間に1ミリ厚の薄いステンレス等のヘラを入れ、軽くこじれば隙間が出来ます。

その隙間に薄いバールを入れ軽くこじれば徐々に隙間が大きくなり、ヘラでボンドと壁材を切り離しながら外していきます。
壁材がブラスタボード地でクロス張りの場合、ヘラやバールで傷や凹みが出来る可能性があります。

そんな場合には薄いベニア等を当ててこじれば上手く外す事が可能です。

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フローリングの解体方法

フローリングの解体方法
丸ノコの刃をフローリングの厚みプラス2ミリ位出し、壁に沿って4方向とも切ります。
画像の様にフローリングが壁や巾木から3~4センチ残りますが、後に外し易くなりますので、そのまま荒切りを行います。

根太の間で根太の方向に2~3ヶ所荒切りをしておけば解体も簡単で廃材も細かくなります。
ヘラやバール、大バール等でこじて1枚でも外せれば、その後は根太と釘の下をバールでこじるか、大バールで引っ張り上げれば外れて行きます。

周囲の残った部分は根太を解体した後のほうが外しやすいので下地解体後に外します。

下地の解体と注意点

下地の解体と注意点
根太もフローリングと同じように周囲以外は丸ノコや手ノコを使って数ヶ所切り、釘を抜くか大バールでこじて外します。
周囲は巾木や壁を傷つけない様、注意して何ヶ所も手ノコで切り込みを入れます。

壁部分に入り込んだ根太はノミ等で細かくし、残った釘は斜めに抜くかサンダーや金ノコで切り離します。
大引きも細かく切るか、再利用が可能であれば、釘を抜いてそのまま外します。

フローリングの張り方!解体から張替え、完成まで

最後に

フローリングだけでなく、根太や大引きも解体するのは腐食や傷みが激しいか、今後数十年新たなフローリングを支えられるか、根太や大引きの高さを変えたい場合です。
現在のフローリングは下張りを標準とした使用のため、下張り合板厚みの12ミリは根太や大引きを下げる必要があります。

下張りを施ずにフローリングだけを張り替えたいのであれば、フローリングだけを上手く解体する必要があります。
新たなフローリングの強度があり、下地も耐えうる場合には、直張りも問題はないかと思います。

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