フローリングをdiyで張る作業で床下地の水平を出すための糸の張り方やプラ束の固定と調整、床断熱材の入れ方、下張り合板を張るまでの注意点とポイントを紹介します。
床下地の水平と下張りの手順とポイント
大引、根太編でプラ束を束石と固定するまでをお伝えしました。
ここでは、根太の水平を出す事から順に紹介します。
糸の張り方とポイント
根太上に糸を張り、床の水平を確認、調整します。
糸の張り方は、根太上に大引に添って張る、根太に添って張る、どちらでも水平が確認しやすい方にします。
画像の様に、糸を根太上両端にしっかりと引っ張り、固定します。
同じ厚みのベニアや木片を3枚準備し、2枚を両端に挟み、大引上で糸との隙間を確認します。
糸にベニアや木片を挟む事で糸が何処にも触れず正確な高さ確認が出来ます。
床下地以外でも利用できますので、覚えておいて下さい。
プラ束の調整と注意点
糸の高さまでプラ束を調整します。
全てのプラ束を調整した後、大引の反り方によっては、プラ束と大引に隙間が出来る場合があります。
全てのプラ束に荷重が架かる様に調整します。
調整後にプラ束と大引を固定します。
プラ束のネジ部分が緩まない様、ネジを固定をします。
床断熱材を入れる前に!
続いて床断熱材を入れますが、その前に、床下のゴミを取り除いて下さい。
湿気や白アリ誘発になりかねません。
防腐剤や白アリを防ぐ防蟻剤を塗る場合はこの時点までで済ませて下さい。
早めの作業で塗ると衣服に付いたり、臭いで頭痛がする事があります。
床断熱材を入れる前が最適です。
床断熱材の入れ方と注意点
フローリング床の場合、床断熱材を入れる事で、床下からの冷気の遮断や冷暖房の熱効率が上がりますので是非、入れて下さい。
画像では、床用スタイロフォームを使用しています。
根太材45ミリ、根太のピッチ303(尺)の間に、隙間なくピッタリと納まります。
省エネ基準の改正で床用のグラスウール断熱材の厚みが基準に満たなくなり、スタイロ系が主に使われています。
スタイロフォームはカッターナイフで簡単に切断出来、床全体に隙間なく敷き詰める事が出来ます。
必ず、熱効率を考え、隙間なく敷き詰めて下さい。
下張り合板を張る注意点
下張り合板12ミリ、910×1820(3×6)を張る注意点
- 根太の中心で継ぐ
必ず根太上で継いで下さい。 - 根太に10センチピッチ程でしっかりとビスや釘で固定する
ビスと釘の併用をお勧めします - 根太の中心に墨を打つ
ビスや釘を止める記しと共にフローリングの継ぎ手基準にもなります。
まとめ
プラ束の調整が床の水平を左右します。
緩みがない様にしっかりと確認、固定しましょう!
床下地の水平と下張りが終われば、いよいよ、フローリング仕上げに入ります。
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