障子建具の種類
障子建具には、全面が障子の建具や半分がガラスの雪見障子などがあります。
画像は和室窓の内障子建具です。
下半分がガラスで部屋から雪景色の庭が見れる事から雪見障子と呼ばれています。
下半分の障子が溝の中をスリ上げながら上にスライド出来、全面障子と雪見障子の使い分けが出来ます
障子紙の種類と特徴
ホームセンターにも破れにくい障子紙や明るい障子紙が並んでいます。
障子紙の種類と普及品との強さ、明るさ比較
ホームセンター内の障子紙の比較表から、商品名、強さ、明るさ、特徴をピックアップしてみます。
コストを追求した従来からの普及品
強さ:普通 明るさ:2割明るい
強さ:2倍 明るさ:3割明るい
人気ナンバーワンの障子紙
強さ:3倍 明るさ:普通
丈夫で麻の上質な風合い
強さ:4倍 明るさ:普通
陽が当たっても変色・劣化しにくく、破れにくい
強さ:3倍 明るさ:2割明るい
紙が厚く張りやすい高級品
強さ:2倍 明るさ:普通
天然素材の楮100%の高品質商品。風合いも抜群
強さ:2倍 明るさ:3割明るい
質内を明るく演出します。
強さ:3倍 明るさ:普通
麻が入った上質な風合いです。UVカット約90%
強さ:5倍 明るさ:普通
変色・劣化が少なく、通気性があります。UVカット約90%
強さ:7倍 明るさ:普通
ペットの引っかき傷にも強い。UVカット約95%
強さ:破れない 明るさ:2割明るい
破れないので、お子様やペットのイタズラにも安心
強さ:破れない 明るさ:3.5割明るい
プラスチックなので汚れが防げる。専用両面テープつき
上記の比較からも分かる様に、従来からの普及品に比べ、破れにくいタイプや明るいタイプ、雰囲気のあるタイプ、強さ重視のプラスチックタイプまで、多くの種類がある事が分かります。
プラスチックタイプは強いですが、調湿効果はありません。
張り替える部屋の環境によって障子紙を選ぶ参考にして下さい。
障子の張り替え方
障子の張り替えは、建具を外して張り替えるのがベストな方法です。
古い障子紙を剥がしたり、建具の桟も洗うことが出来ます。
洗う際には水のかけ過ぎに注意して下さい。
建具が反ったり狂いが出る場合もあります。
縁側等で上手く外せない場合には、古い障子紙に霧吹きをかけ桟の部分の紙を剥がします。
スリ上げ障子の外し方
スリ上げ障子は外さない限り張り替えが出来ません。
スリ上げ障子部分は左右どちらかに半円状のバネが入っています。
スリ上げ障子を左右に押せば溝から外すことが出来ます。
障子の張り替え
- よく乾燥させた建具をシートを引いた床に置きます。
- 予め、建具大に障子紙を切ります。
- 専用の糊を刷毛で桟に塗ります。
紙質によって糊の質も変わります。 - 障子紙の四隅を大きめの洗濯バサミでたるみが無い様に挟みます。
- 中央から放射線状に刷毛やヘラで押さえながら引き伸ばします。
- 桟や周囲をヘラでしっかりと押えます。
- 周囲に長めの定規を当て、カッターナイフで余分な紙を切り落とします。
- 最後に障子紙が乾燥した時にピンと張れる様に、霧吹きで軽く湿らせます。
注意
障子紙を桟上で継ぐ場合には、埃が付かないように上の部分の紙を重ねて張ります。
プラスチックタイプの障子紙は両面テープや専用糊を使用します。熱に弱いので直射日光の強い場所では膨れる場合があります。
最後に
気密性の高いマンションや最近の住宅では和室も減り、湿度の調整は加湿機、除湿機等、機械任せになっています。