波板トタン屋根の特徴
画像は塗替え前の作業小屋の波板トタン屋根の状態です。
2~3年で一気に錆が進みました。
錆びた波板トタンを確認すると、雨水が流れる谷部分より、山部分から錆が進んでいます。
屋根の場合、雨や日光に直接さらされ、壁の波板トタンとは比較にならないほど
劣化が早く進みます。
波板トタンの張替えは、解体、処分、新設と大掛かりで費用もかさみます。
茶色い錆や雨水が確認できたら、塗替えの時期と考えて下さい。
使用する塗料の種類と用具
錆が進んだ場合、ワイヤーブラシやペーパーを使って、錆を落としてから、塗替えれば、錆の進行を抑える事ができます。
速乾性の錆止め塗料です。
錆を抑えながら下塗りとして、仕上げ塗料を塗りやすくします。
通常の錆止め塗料は乾燥まで8時間程度を要しますが、速乾性の場合僅か、20分で乾燥します。
面積が広い場合や後日に仕上げを行う場合は通常の錆止め塗料、その日の内に仕上げを行う場合は速乾性の錆止め塗料が適しています。
1回塗りで錆止めを含んだ仕上げ塗料もありますが、値段も高く、効果も疑問ですが、時間が取れない方、早く済ませたい方向きです。
波板トタン用合成樹脂仕上げ塗料です。
乾燥まで6時間程度を要します。
錆止め塗料や仕上げ塗料には、油性塗料と水性塗料があります。
水性塗料は水で薄めたり、洗えるので扱いやすく、DIY向きと言えます。
耐久性を考えると油性塗料を使用したいところです。
油性塗料を使用する場合、ペイントうすめ液が必要です。
塗料を滑らかに塗るために薄めたり、刷毛の洗浄に使用します。
スポンジ付きのローラー刷毛です。
カラー鉄板の平坦な場所では、早く、綺麗に仕上げられます。
油性塗料用の刷毛です。
波板トタンの場合、端部は細い刷毛、全体は毛足の長い刷毛を使えば、波板形状に添って効率良く塗る事ができます。
ペンキ塗替えの注意点
波板トタン屋根は外部の為、天候に左右されやすく、作業しやすい時期を選ぶのがベストです。
冬場は日照時間が短く、午前中は結露や露があり、ペンキの乾燥にも時間がかかります。
夏場は波板トタンが熱く焼け、作業もし難く、熱中症に成りかねません。ペンキの急激な乾燥も好ましくありません。
下地処理、錆止め塗料や仕上げ塗料の乾燥を考えた場合、春や秋の、3日間程の好天気が続く乾燥した日を選んで作業するのが最適です!
予め、ペンキの付着や塗りこぼしが無い様、シートやテープを使って、養生をしておきましょう!
プロとアマチュアの差は、養生の差と言っても過言ではありません。
ペンキ塗替え手順
錆を落としたり、埃やごみを取り除き、錆が進んだり、穴が空いている場合には、ペンキの塗れる変性シリコンコーキングを打っておく。
ペンキ仕上げ以外の周辺に養生をする。錆止め塗料を塗る途中の画像です。
錆が浮き出た波板トタンに丁寧に塗っていきます。錆止め塗料が乾燥した状態で、仕上げ塗料を塗っていきます。
塗り残しの無い様、確認しながら、仕上げます。
特に波板の継ぎ目、重ねあわせ部分の隙間に注意して仕上げます。
最後に