自分で貼り替える、ふすま紙の選び方

ホームセンターには、自分で貼り替えが出来る、ふすま紙が沢山並んでいます。
どれを選ぶか迷うところです!

種類や技量、貼り替え方法によるふすま紙の選び方を紹介します。

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ふすま紙の種類と選び方

ふすま紙はふすま建具に貼る壁紙ですが、糊を塗って貼る従来のふすま紙以外にシールを剥がせば貼れる粘着タイプや熱を加えて圧着するアイロン貼り等があります。
ふすま紙を選ぶ前に、ふすま建具の構造を理解し、技量に合わせた種類を選ぶ事が大切です。

ふすまと戸襖の違い

ふすま紙が貼られている建具には2種類あり、建具の構造が違い、貼り替え方も変わってきます。
ふすま紙の周囲は漆仕上げ、木地仕上げ等の木枠が付いています。

ふすまと戸襖の違い

ふすま建具

画像の右側がふすま建具です。
ふすま建具は障子建具の桟木と良く似た、細い桟に厚めの紙が貼られ、その上から、ふすま紙が貼ってあります。

ふすま紙の周囲が剥がれない様に、左右両側は、ふすま紙を巻き込んだ後に木枠が付けられ、上下は薄いテープ状の枠がふすま紙の上から貼られています。
貼り替えの際には木枠を外し、古いふすま紙を剥がし、新たに貼り替えるのが本来のふすま職人の貼り方です。

木枠の外し方

上下の枠は簡単に剥がせ、薄い両面テープを貼れば、貼り替えが出来ます。
左右両側の木枠は斜め釘で引き寄せる、はめ込み式になっています。

建具を外し、木枠を建具下部から上に金槌で軽く叩いてずらせば外れます。
貼り替え後に木枠を斜め釘部分にはめ込み、上から下へ叩いて引き寄せれば取り付けが出来ます。

戸襖

画像の左側が戸襖のドアです。
戸襖とは、木製建具にふすま紙が貼られている建具で、下地にベニヤ板が貼られています。

ふすま紙の周囲は薄いテープ状の枠がふすま建具の上下と同じ様にふすま紙の上から貼られています。
外し方、貼り方も、ふすま建具と同じです。

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ふすま紙の種類別選び方と貼り方

木枠を外したり、古いふすま紙を剥がさず上から簡単に貼る事も考え、タイプ別に貼り替え方法を紹介します。

糊タイプ

糊を塗って貼る従来のタイプか裏面に刷毛で水を含ませて貼るタイプは、糊が乾くまでに時間があり、ヘラ等で中央部分から放射線状に軽く押えながらシワやたるみが無い様に引き伸ばして貼っていきます。

綺麗に貼れるので、木枠を外せる方にお勧めです。
木枠を外さず貼る場合は、木枠周りは糊を塗らず、薄い両面テープを貼れば、端がめくれ上がる事も防げます。

アイロンタイプ

熱を加えて圧着するタイプはアイロンがヘラの代わりになり中央から徐々に熱を加えて引き伸ばせば綺麗に貼れます。
木枠を外さず貼るには端がめくれ上がる恐れがあり、不向きかもしれません。

粘着シールタイプ

粘着シールタイプは両面テープと同じでシールを剥がして貼りますが、シワやたるみが出やすいので家族ぐるみ、複数人で端を引っ張りながら貼れば、綺麗に貼れそうです。

まとめ

以上の内容から技量に合わせた選び方をお勧め順にまとめてみます。

  • 木枠を外して綺麗に貼る
    糊タイプ⇒アイロンタイプ⇒粘着シールタイプ
  • 木枠を外さず貼る
    粘着シールタイプ⇒糊タイプ⇒アイロンタイプ
  • 準備が簡単手間いらず
    アイロンタイプ⇒粘着シールタイプ⇒糊タイプ

上記を参考にふすま紙の貼り替えに挑戦して下さい!

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