化粧合板壁

DIYで壁に化粧ベニヤ合板(プリント合板)を貼ってリフォームしたい方に、化粧合板の貼り方と継ぎ目部分の下地や隅コーナーの綺麗な仕上げ方法、釘や接着剤の使い方、メラミン化粧板やポリ合板、osb合板や針葉樹合板等の用途や貼り方等を紹介します。

化粧合板には木を板状に薄く貼り付けた突板合板と紙などに木目を印刷して貼り付けたプリント合板があります。
ここでは、安く購入できるプリント合板で説明します。




化粧ベニヤ(プリント合板)の貼り方

狭いスペースを有効利用するトイレ棚

画像はトイレの壁のプリント合板を貼り替え、棚を取付けた様子です。

プリント合板の貼り替え方

古い化粧合板を貼り替える場合には、床巾木や天井廻り縁を外し、古い化粧合板を剥がしますが、下地胴縁にボンド付けされた場合やカラー釘で止められた場合等があり、剥がし方や下地胴縁の再利用の有無も様々です。

カラー釘のみでで止められていた場合には、カラー釘を抜けば下地胴縁の再利用が可能です。
新たなプリント合板とベニヤ幅が同じであれば、継ぎ目部分に当たる縦胴縁も再利用が可能です。

古い化粧合板の上からプリント合板を貼る方法

DIYで化粧合板を貼る場合には、古い化粧合板の上からプリント合板を貼る方法もあります。

上から貼る場合は古い化粧合板の釘で下地胴縁を確認し、古い化粧合板を再固定した上で、釘と木工ボンド併用で貼るのがベストです。

壁に新規で下地胴縁とプリント合板を貼る

住宅の内装によく使われるプリント合板のサイズは厚みが4ミリ、幅が606ミリ(2尺)、長さが2,424ミリ(8尺)が多く、新たに下地胴縁から作る場合には、横胴縁の間隔(ピッチ)を450ミリ(1.5尺)前後にする事が最良です。

長さ8尺は、床から天井までを1枚で貼れる事が殆どですので、天井までの長さを1.5尺前後になる数で総割りするのが一般的です。

天井高2,400の場合:2,400÷6=400(1.32尺)、2,400÷5=480(1.58尺)
天井高2,200の場合:2,200÷5=440(1.45尺)前後となります。

プリント合板の継ぎ目に必要な縦胴縁を簡単に打つ方法

プリント合板は厚みが4ミリと薄いため、継ぎ目の横胴縁部分以外では継ぎ目に不陸が生じたり、凹みや隙間が生じる場合があります。
縦胴縁を横胴縁間に打つ必要があります。

横胴縁の厚みが20ミリ以上の場合、縦胴縁の長さを横胴縁の間隔に正確に切り貼りをして38~45ミリの釘を斜め打ち(縫い釘)するのが大工さんでは一般的です。
只、正確な切り貼りや縫い釘作業は経験と慣れが必要になります。

最近、胴縁の厚み15ミリが普及し、縫い釘作業は困難に成りつつあります。

縦胴縁を簡単に打つ方法
横胴縁を打つ前に、予めプリント合板の継ぎ目部分に胴縁以上の捨て材を間柱の様に入れ、横胴縁を打った後、プリント合板の継ぎ目部分に横胴縁からビスで固定します。

最後に捨て材の上に横胴縁間隔以内の縦胴縁をビスで固定します。

この方法は捨て材が余分に必要ですが、胴縁の厚みを問わず、誰でも簡単に縦胴縁を打つ事ができます。

プリント合板に使用する釘や接着剤の使い方

釘にはプリント合板の色に合った、頭が小さく目立ちにくい長さ28ミリのカラー釘や錆びにくいステンレスカラー釘があります。

プリント合板の縦溝にカラー釘を打つ場合や化粧面に打つ場合で釘の色の目立ちやすさが変わります。

釘の頭の目立つのが気になる方は、木工ボンド貼りも可能です。

木工ボンドが乾き、固定されるには約1日程要します。
その為に乾燥固定するまでの間、仮押さえが必要となります。
速乾性木工ボンドでも数時間は仮押さえが必要となります。

仮押さえは下地胴縁に沿って薄い板や合板を当て、針釘と呼ぶ細い釘で固定し乾燥後に針釘を抜きます。

針釘には、大きめのプラスチック製頭の付いた、あて板不要のタイプもあります。

仮押さえ用で針釘よりは太めの隠し釘タイプはプラスチック製頭部分が折れて、抜く必要は無いのですが、主に額縁や枠材の固定に使い、化粧合板向きではありません。

大工さんはエアーガンによる針の様に細いフィニッシュネイルを使いますが、高額なコンプレッサーやフィニッシュネイル専用エアーガンが必要でDIY向きとは言えません。




コーナー部分の綺麗な貼り方

化粧合板壁コーナー

下地胴縁に不陸があったり、コーナー部分の柱が反り凹凸が出来ると直線的で無くなります。

貼り終えた面に不陸や凹凸があると、壁コーナー部分の化粧合板に隙間ができ、カンナで削り合わせる必要があります。

化粧合板壁コーナー2

画像の様に貼り終えた化粧合板に鉛筆の6角面の1面を当て、化粧合板の凹凸に沿って鉛筆をずらし、墨を付け、何度も削り合わせながら調整して行きます。

化粧合板壁コーナー3

隙間が多ければ、鉛筆の下に細い合板を添えてずらし、墨を付けます。

最初の画像が綺麗に付いた完成画像ですが、カンナ掛けが苦手で上手く付けられない場合は、クロス壁に利用するジョイントコーク(コーキングの一種)の化粧合板に合った色を選び細く、壁コーナーに充填すれば隙間の処理が出来ます。

但し、硬化やカビ、汚れによる変色で目立ちやすくなる場合があります。

コーキングの種類と使い方!色や防水、接着等、用途別に紹介します。

メラミン化粧板やポリ合板、osb合板、針葉樹合板等の用途や貼り方

プリント合板以外にも化粧合板やベニヤ合板がありますが、DIYで壁に化粧合板として貼るには一般的ではありませんが、貼り方次第では自由に利用できます。

メラミン化粧板とポリ合板の違い

メラミン化粧板はメラミン樹脂で加工されているので、表面が硬く、傷にも強い特徴が有り、家具やカウンターの天板等に使用されています。

表面が硬く、切断や貼り付けなどの加工が難しく、DIYで壁の化粧板としての使用には不向きと言えます。

ポリ合板はベニヤ合板と化粧紙の上にポリエステル樹脂加工された合板です。
建具や設備器具の仕上材として多く使用されています

価格が安く、加工も容易ですのでDIY向きですが、表面に光沢が有り、壁の化粧合板より棚やラック等の仕上げ材に向いています。

osb合板と針葉樹合板の違い

osb合板や針葉樹合板は構造用パネルの一種で、住宅の屋根や外壁、床の下地材として使用されています。

osb合板

osb合板は画像の様にチップ状の木片を接着剤で圧縮加工されたパネルで、住宅の構造上重要な耐力壁(建物の横揺れを防ぐ壁)に筋かいと同じ役目に使用されます。

osb合板は粉状の木クズを接着剤で圧縮加工したパーティクルボードの一種に当たります。
パーティクルボードは質量が密で重量があり針葉樹合板の普及で使用頻度は減っています。

針葉樹合板

現在(2020年)、住宅建築の構造用パネルは針葉樹合板が主流です。

針葉樹合板は外材の太い針葉樹を大根の桂むきの様に薄く板状にし、縦横何層にも接着加工されたパネルです。

耐力壁には厚み9ミリ、12ミリ、サイズが3×6や3×10版が使用されています。

屋根や床の下貼り用としては9ミリ、12ミリ、サイズが3×6版が使用されています。

床の根太レス工法では厚みが24ミリ、27ミリ、サイズが3×6版で継ぎ手部分が本実加工された針葉樹合板が使用されています。

osb合板と針葉樹合板は下地材として使用するため、化粧合板としては一般的では有りませんが、表面柄のデザインを好む方がワンポイントに使用したり、下地と仕上げを兼用にする使い方も稀に見られます。

DIYで化粧合板として活かす場合には、綺麗にビス止めした上からクリアー塗装をすれば部屋の内装材として活用できます。

最後に

化粧合板(プリント合板)は幅が606ミリ(2尺)、長さが2,424ミリ(8尺)(2×8)タイプの両端に面取り加工がされている製品を選び、慌てずコツコツと取り組めば必ず綺麗に貼る事が出来ますので、是非、挑戦してみて下さい!

大工親父のワンポイントアドバイス大工の親父からのワンポイントアドバイス
コーナー部分の削り合わせでカンナ掛けが苦手であれば、ノミやナイフ、ヤスリ、ペーパー等色々試してみよう!

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