さしがねとは

さしがねは日本古来から伝わる大工道具の一つです。
さしがねは指金、尺金、指矩、曲尺、曲金、壺矩などとも呼ばれています。

大工さんが持っているのを見かけた方も多いと思うのですが 一見、何でもないL型定規ですが、使い方をチョット知れば魔法の杖に変わります!
知ってれば日曜大工にも使える便利な使い方を紹介します。

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さしがねの簡単な使い方

さしがねを使うには木材の面が直線的にまっすぐな必要があります。
直角に線を引く
平行に線を引く

さしがねの幅が15ミリなので15ミリ、30ミリの線を引く
角度を出す 45度 30度 60度
一般の定規でも出来る等分割法


さしがねには表と裏で寸法の違う目盛りが付いています。
(最近のセンチのさしがねには同一寸法のさしがねも有ります)

表 表目と呼ばれ通常のセンチ表示(尺貫法では寸表示)
裏 裏目と呼ばれ通常の約1.41倍の目盛りと丸目と呼ばれる目盛りが付いています


ピタゴラスの定理 直角二等辺三角形  
短辺が1 長辺は1.4141356倍


アルキメデスの原理でお馴染みの円の方程式  
 直径×3.14=円の周囲の長さ

この三角形や円の法則がさしがねの目盛りで表されています。
このさしがねを使う方法を規矩術(さしがね術)と呼びます。

日本古来から大工だけに伝えられた方法ですが、昔の人は理論や計算では無く簡単に測れる方法を既にあみ出していたのです。
さしがねが東大寺や五重の塔など建造の基本になっています。

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