テーブル天板を継ぐ
食卓用ダイニングテーブルの場合、人数にもよりますが、巾800、長さ1200程度の広さが必要になります。
集成材の1枚板でも反りが出る場合もありますが、無垢材ではとても1枚板では制作は困難になります。
直径が1m以上の大木は希少価値が有り高価でダイニングテーブル向きではありません。
継ぎ合わせれば、集成材であれ無垢材であれ、最初は揃っていた箇所も必ず目違い(段差)が出たり、反り、むくみ、隙間が出てきます。
乾燥した板材でも、室内の乾燥、湿度の変化の多い場所では変化があるのはしかたがありません。
水分で濡れていれば尚更の事です。
目違いを減らすための継ぎ合わせ部分の接合方法
裏桟の厚みが30以下では天板材の力に負けますので、40~50程度の厚みが最良です。
接合方法(1)(突付け)
裏桟が3ヶ所で板厚も25以上であれば木工ボンド併用で可能です。
接合方法(2)(相い釘)
古くからある方法でお寺や神社の厚みのある濡れ縁の床板に目違い防止に使われています。
接合方法(3)(ダボ)
ダボに合った木工きりがあれば出来ますが、2枚の板厚のセンターがズレると、最初から目違いが起きる可能性があるので正確な位置決めが必要です。
木製ダボはホームセンターで各種の太さが入手できます。
接合方法(4)(ビスケット)
ジョイントカッターと呼ぶ専用電動工具が必要ですが正確な位置決めが出来るので目違いは起きにくいです。
接合方法(5)(相欠き)
シンプルな加工方法ですが突付け方法とは違い隙間ができても、全体が空く事はありません。
電動ミゾキリ(小穴カッター)が必要です。
接合方法(6)(目地)
板厚30以上が加工しやすく、目違い以外に荷重が架かる箇所にも有効です。
電動ミゾキリ(小穴カッター)やプレナが必要です。
接合方法(7)(本実)
この方法はフローリングや羽目板に利用されていますが、工場加工が多く加工も難しいので推奨はできませんが、板巾が150位までで板厚が有り、電動工具があれば挑戦してみて下さい。
お薦め接合方法
電動工具が無い方
裏桟を多く入れれば目違いも無く製作も簡単です。
電動工具がある方
板厚のある無垢材等にお薦めです。
濃い塗装で目立たなくするか、細い面取りをして、線を活かす等の方法も考えられます。
側面の圧着には、はた金やクランプと呼ぶ締め付け道具があると仮止めに便利です。
裏桟に下穴を開け、木工ボンド併用でクランプで締め付けた後ビス止めします。
天板材の上からビス止めする場合は丸棒でビスの頭を隠せばアクセントになり 違和感がありません。
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大工の親父からのワンポイントアドバイス
はた金やクランプを使い木工ボンドがはみ出したら、濡らしたウエスで拭き取ろう!
側面は完全に乾いてから最後に切り揃えよう!