古いたんすには、傷やシミも多くあるので、金具の取り外し後はべにがら落としと艶出しにペーパー掛けをしていきます。
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ペーパー掛け
ペーパーサンダーでペーパー掛けを行います。
先ずは、傷やシミ落としに粗め120番のペーパーを掛けます。
たんすの外枠と引き出しに一通りペーパー掛けを行います。
ペーパー掛け後の埃を拭き取ります。
次に220番のペーパーを掛け、埃を拭き取ります。
最後に400番のペーパーで磨きを掛けます。
角部分は角材にペーパーを巻き、面取りをします。
引き出しもペーパー仕上げで綺麗にべにがらが落ちましたが、小引き出しと下段の引き出しとはけやきの赤みと白い材質に分かれている為、色合いは変わります。
底の台枠の製作、取付
台枠の材料はけやきが無い為、桧を加工して使用します。
台枠は額縁の作り方と同じ要領でスライド丸ノコを使って45度の留めに切ります。
台枠の取付には竹釘は使用せず、木工ボンドと細ビスで固定します。
クランプで仮固定して、下穴を開け、ビスで固定します。
留めに切り台枠の取付が出来ました。
竹スベリによる引き出し滑りの改良
引き出しの滑りが悪いので竹スベリを使って滑りやすくしてみます。
竹スベリ
竹スベリとは引違い戸の動きを軽くする為に敷居溝に予め埋め込む竹で作られた加工品で、幅が21ミリ厚みが3ミリあります。
3ミリ厚の竹スベリを更に薄く削って1ミリ程にしました。
厚みがある程、引き出しの上部が当たり削る厚みが増える可能性があります。
両面テープの種類と活用
竹スベリの裏側に薄い両面テープを貼り接着に使います。
薄い両面テープには10ミリ、15、20、25ミリと各幅の種類があります。
DIYでボンドと併用して使えば、広範囲の用途に利用でき、お薦めです。
コーキングとの併用箇所にも利用できます。
竹スベリをたんす外枠引き出し底部分に取付ました。
引き出しの上部を削ってスムーズな出し入れが出来る様に調整します。
次は塗装、金具固定の仕上げ編です。
大工の親父からのワンポイントアドバイス
ペーパー掛けは荒、中、仕上げと順を追って掛けよう!
ペーパー掛けやスライド丸ノコ、額縁の作り方等の記事も参考にして欲しいネ!