カフェ板の繋ぎ方や板と板をくっつける方法!板と板をつなぐ板継ぎ7選!

ダイニングテーブルや机を作りたいが天板が1枚板では価格も高価だし、加工が大変ですよね!
数枚の板と板をくっつける方法であれば材料費は安上がりで作る事ができます。

カフェ板等の乾燥材も購入できますので、しっかり時間をかけ手間はかかるが安上がりな方法でテーブルを作ってみませんか!

板と板をつなぐ釘や金具、ダボによる板継ぎの方法や木材連結方法、カフェ板の繋ぎ方や板と板をくっつける方法等、天板の作り方や接合方法等を紹介します。

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カフェ板の繋ぎ方

最近、カフェ板が普及したため、板と板をくっつける方法も容易になりました。
カフェ板の特徴や繋ぎ方、接合方法を紹介します。

カフェ板とは

カフェ板とは、杉の無垢材を機械乾燥装置で乾燥させ(KD材)、製品化された杉板無垢材の事です。

自然乾燥では限界があった木材乾燥率を機械乾燥によって水分を取り除き、ヒビ割れや捻じれ等の変形を防ぎ、木材の耐力が増すため、最近の住宅に使われる構造材や下地材は殆どが機械乾燥材(KD材)が使用されています。

自然乾燥の杉材は柔らかく傷が付きやすく桧や松材に比べて耐力的に弱い、節が目立つ、色合いが白、赤、赤黒く目立つ等の難点があります。

カフェ板の場合は、自然乾燥の難点を少なくして、板継ぎ後の板の反りや収縮が少なく、耐力的にも強化されているため、テーブルやデスクの天板として加工しやすい無垢材の一つになっています。

カフェ板の繋ぎ方も従来の板と板をくっつける方法が確実な接合方法になりますので参考にしてください。

テーブル天板を数枚の板と板をつなぐ板継ぎの方法と作り方

食卓用ダイニングテーブルの場合、人数にもよりますが、巾800、長さ1200程度の広さが必要になります。
集成材の1枚板でも反りが出る場合もありますが、無垢材ではとても1枚板では制作は困難になります。

直径が1m以上の大木は希少価値が有り高価でダイニングテーブル向きではありません。
板巾が150であれば6枚、300なら3枚を継ぎ合わせれば天板が作れます。

継ぎ合わせれば、集成材であれ無垢材であれ、最初は揃っていた箇所も必ず目違い(段差)が出たり、反り、むくみ、隙間が出てきます。
乾燥した板材でも、室内の乾燥や湿度の変化が多い場所や水分で濡れていれば、隙間や目違いはしかたがありません。

とは言え、できる限り隙間や目違いが起きない板継ぎの方法で天板を作るに越した事はありません。
板と板をつなぐ釘やビス、金具やダボによる板継ぎの方法や作り方をお伝えします。

目違いを減らすための継ぎ合わせ部分の板と板をくっつける7つの方法

板と板をくっつける繋ぎ方では、テーブルの大きさにもよりますが、最低でも両端の2ヶ所と中央の3ヶ所に裏桟をいれます。

裏桟のピッチを300程度にすれば、全体の反りを防ぐ効果や外枠の補強にもなり、テーブルの脚との接合にも重要になります。

裏桟の厚みが30以下では天板材の強度に負けますので、40~50程度の厚みが最良です。

テーブルや机の天板を継ぎ合わす接合方法
画像は天板材の板と板をくっつける7つの方法を表しています。
斜めの赤線が天板の表面からは見えない部分に留める釘やビスです。

接合方法(1)~(4)突付けの板と板をくっつける部分の板厚の中央にある赤線は、相い釘やダボ、ビスケット等の連結金具を表しています。

接合方法(6)の赤枠は目地棒を表しています。
7つの板の接合方法を順を追って説明していきます。

板の接合方法(1)(突付け)

突付け(いも付け)共呼び、板の側面に何も加工しないで板と板をくっつける一番シンプルな方法です。

    板の固定方法

  1. 裏桟からビス留めする。
    板厚も25以上であれば木工ボンド併用で裏桟からビス止めが可能です。
  2. 天板上端から釘やビスで固定する。
    天板に釘やビスの頭が見えるのが難点です。
  3. 板の側面から斜めに釘やビスで留める。
    2枚目の板の1枚目側面が留められません。
    (1)か(2)との併用が必要です。

接合方法(2)(相い釘)

突付け方法に板と板をつなぐために釘(相い釘)を使用します
裏桟が無い側面の板厚センターに長さが38ミリ程の釘を打ち、5~10mm残して頭を切ります。

ヤスリで釘切断部分を鋭角にして板材を突合わせます。
古くからある方法でお寺や神社の厚みのある濡れ縁の床板に目違い防止に使われています。

市販の波釘がホームセンターにあれば、相い釘として使用できます。

板の接合方法(3)(ダボ)

突付け方法で相い釘に変わってダボを打ち込む方法です。
ダボに合った木工きりがあれば出来ますが、2枚の板厚のセンターがズレると、最初から目違いが起きる可能性があるので正確な位置決めが必要です。

木製ダボはホームセンターで各種の太さが入手できます。

板の接合方法(4)(ビスケット)

突付け方法でビスケットと呼ばれる木片を入れ目違いを防ぎます。
ジョイントカッターと呼ぶ専用電動工具が必要ですが正確な位置決めが出来るので目違いは起きにくいです。

板の接合方法(5)(相欠き)

板厚の半分を10mm程上下に欠き合わす方法です。
シンプルな加工方法ですが突付け方法とは違い隙間ができても、全体が空く事はありません。

電動ミゾキリ(小穴カッター)が必要です。

板の接合方法(6)(目地)

突付け側面センターに溝を堀り、目地棒として溝幅の角材を作り、目違いを防ぎます。
板厚30以上が加工しやすく、接合強度が有り、目違い以外に荷重が架かる箇所にも有効です。

電動ミゾキリ(小穴カッター)やプレナが必要です。

板の接合方法(7)(本実)

この方法はフローリングや羽目板に利用されていますが、工場加工が多く加工も難しいので推奨はできませんが、板巾が150位までで板厚があれば接合強度も保てますので、電動工具があれば挑戦してみて下さい。

カフェ板で本実加工された製品であれば、斜め釘とボンド併用で固定が可能です。

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お薦めの接合方法

板の接合方法は電動工具やカンナ、溝切りカンナ、脇カンナ等があれば全ての接合方法が可能ですが、diyで作る場合のお薦め接合方法を紹介します。

電動工具が無い方

接合方法(1)(突付け)裏桟を多く入れれば目違いも無く製作も簡単です。
接合方法(2)(相い釘)相い釘間隔を細かくし、時間と手間をかければ目違いも無く仕上げる事が可能です。

電動工具がある方

接合方法(6)(目地)板厚のある無垢材等にお薦めです。
どの接合方法でも継ぎ合わせ部分に線(ライン)が入ります。

濃い塗装で目立たなくするか、細い面取りをして、線を活かす等の方法も考えられます。
側面の圧着には、はた金やクランプと呼ぶ締め付け道具があると仮止めに便利です。

天板材の固定は厚みが20以上の天板材であれば、裏桟からのビス止めが簡単です。
裏桟に下穴を開け、木工ボンド併用でクランプで締め付けた後ビス止めします。

天板材の上からビス止めする場合は丸棒でビスの頭を隠せばアクセントになり 違和感がありません。

板の木口面の接合方法

テーブル等では1枚で板と板をつなぎますが、床板として貼る場合は板の木口面も繋ぎ合わす場合があります。

製品化されたフローリング材では、木口面も本実加工された製品もありますが、板巾が150前後で無垢材の場合、加工されていないのが殆どです。

加工の有無に関わらず、根太や裏桟の中央で継いでください。
木口面を面取りしてボンド併用で固定するのがベストです。

板と板をくっつける部分や木口面を面取りする理由は、目違いや捻れによる段差や引っ掛かりをなくしたり隙間が生じても目立たない様にするためです。

面取り部分がラインとなって目立つと思い、面取り行わないと、かえって目違いや隙間が生じた場合に目立ちやすいです。

大工親父のワンポイントアドバイス大工の親父からのワンポイントアドバイス
はた金やクランプを使い木工ボンドがはみ出したら、濡らしたウエスで拭き取ろう!
側面は完全に乾いてから最後に切り揃えよう!

最後に

板と板をくっつける7つの方法やカフェ板の繋ぎ方についてお伝えしました。

テーブルの天板やデスク、カウンター等では本実加工製品以外では、加工と貼り合わす技術が必要になりますが、diyでそれなりに出来栄えを楽しむためにも、挑戦してみてください。

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