レベル(水平)の基本と水平器具の種類

家を建てたり、物置小屋や棚、ウッドデッキ、花台等全ての作品作りで 最も大切で基本となるのがレベル(水平)です。
水平器と呼ばれるレベル器具の種類とレベル(水平)の重要性について紹介します。

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レベル(水平)の重要性

水平(すいへい)とは、静かな水面のように傾きがなく平らなさま。重力が働く方向に垂直な面を水平面(すいへいめん、Horizontal plane)という。水平方向と言う場合、水平面に対して平行な方向となる。対して、水平面に対し垂直なさまを鉛直と言う。 水平を測るための道具として水平器がある。

ウィキペディアフリー百科事典より

家の中では家具やテーブル、冷蔵庫等は迷いや疑いもなく、床に置きますが、これは、床面がレベル(水平)ゆえに出来る行為です。
棚を取り付ける際に床面から寸法を測れば、レベルに取り付け出来ますが、屋外やレベル(水平)の分からない場合は水平器を使って測る必要があります。

物置小屋やウッドデッキ、花台も地盤面や柱の接地面と水平基準線との高低差を調整すればレベル(水平)に加工、設置が可能になります。

水平器具の種類と利用法

水平器は水が水平に保たれる原理を利用した測量器具ですが、簡易な器具から高性能器具まで様々です。
水平器具の種類と利用法を紹介します。

ハンドレベル
最初の画像がハンドレベルの写真ですが、密封容器の中に水玉が入っています。
この水玉が中央のライン内に入れば水平になります。

ハンドレベルには10センチ程度から1メートル位の長さまで様々です。
ハンドレベルの長さまでの簡易な水平測量向きですが、手軽でDIY,日曜大工に向いています。

水盛缶
水盛缶
バケツ状の缶と透明なホースだけの簡素な測量器具ですが、使い方を理解すれば、家庭のバケツとホースがあれば応用できますし正確に測量できます。
レンズ型水平器が出現するまでは、大工さんや建築業測量器具の主流でした。

バケツによる使い方
バケツに7~8割の水を貯め、ホースの先をバケツの底に沈め重石等で固定します。

ホース内の空気をすべて抜き、バケツ内の水でホースを満たします。
バケツの水とホース内の水が水平に保たれます。

これで、ホースの長さの距離内の正確測量が可能になります。
DIY,日曜大工で物置小屋やウッドデッキ等の作品に挑戦される方にお薦めの方法です。

注意点
測量が終わるまでにバケツの水やホース内の水を1滴でも漏らすと水平では無くなりますので、最初からやり直しが必要です。
ホースの移動の際にはホースの先端を指で押さえ、密封状態でバケツの水面より下げない様にして移動し、先端から水が溢れない様、高い場所から徐々に下げて測量します。

望遠レンズ型水平器
望遠レンズ型水平器
三脚の脚の上に設置して、レンズ内のラインと被写体を合わす測量器具でトランシットと呼ばれる鉛直、直角、180度等の測量器具と併せて建設工事の主流です。
最低限2人は必要です。

レーザー型水平器
レーザー型水平器
近年の建築業測量器具の主流です。
レーザー光線を鉛直や水平に発光しているので、誰にでも分かります。

1人でも測量可能ですが、保護メガネを必要とします。
主に室内向きで明るい屋外では専用の受光器を使用して測量します。

ホームセンターでも水平測量のみの安価なレーザー型水平器を見かけますが 距離による精度に難点のある商品もありますので注意が必要です。

大工親父のワンポイントアドバイス大工の親父からのワンポイントアドバイス
ハンドレベルやバケツによる測量方法を覚える事がDIY,日曜大工の腕を上げる事に繋がるよ

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