木箱による鰹節削り器の作り方

木箱で鰹節削り器を作れば、市販の削り節以上に香りのある削り節がお好みの量だけ作れます。
カンナを研ぐ事さえできれば、いつまででも使用できます。

しっかりとした木箱による鰹節削り器や簡単な鰹節削り器の作り方を紹介します。
ここで紹介する木箱の作り方は鰹節削り器以外でも応用が出来ますので木箱作りの参考にして下さい。

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鰹節(かつおぶし)

鰹本節

カビを生やした本節・枯節(かれぶし)には、うま味成分やビタミン類が他の鰹節より多く含まれ、高級品として扱われている。
食用として利用する際には、かんなに似た刃を持つ削り器で削り「削り節」とするのが伝統的な方法である。

削り節(けずりぶし)

削り節が普及した結果、鰹節についての古くからの常識が忘れられた時代となり、カビの生えた節が高級品であることを知らない者が世間の多数となった。
実際に香りにこだわる場合は、削った物よりも節を購入するのだが、近年では既に削られた密封パック製品が増え、そもそも固形状態の鰹節を見たことが無い者も多い。
贈答品として枯節(黴節)を贈られた者が、カビの生えた鰹節の価値を知らず、悪くなったものと勘違いして捨ててしまう事態もしばしば生じている。
このため、鰹節メーカーでは注意書きを添付するようになったが、 それでも黴節が捨てられてしまうケースは後を絶たないという。
そもそも鰹節を削る道具が家庭から消えてしまいつつある。
鰹節削り節(かつおぶしけずりぶし)は、カビ付けを繰り返した鰹節(枯節・本枯節)を削ったもの。
高級料亭などでは本枯節を使われる事が多い。
この「本枯節」は「かつお・かれぶし」で、「かつおぶし削りぶし」の原料。
この本枯節を使用したもので、価格は高いが非常にコクがある。
ウィキペディア フリー百科事典より抜粋

鰹節削り器

鰹節削り器はカンナを裏返して固定し、鰹節を動かしてカンナ刃で薄く削り、削り節を作る事が目的ですので家庭で利用するには、必ずしも頑丈で立派な木箱や引き出しにこだわる必要もなく、削り節を好みに合わせて作れる様、3種類の鰹節削り器の作り方を紹介します。

鰹節削り器用カンナ
鰹節削り器に使用するカンナは利用頻度の少ないカンナを鰹節削り器専用として利用します。

釘を使わない引き出し付鰹節削り器の本格的木箱の作り方

組立て前引き出し付鰹節削り器
画像は木箱、引き出し、蓋の加工済み材料です。
木の材質は桧を使用、幅82ミリ、長さ274ミリのカンナ台がピッタリ収まる様に小穴加工をし釘を使わないで木工ボンドで固定、組み立てます。

板厚が16ミリあるので、半分の8ミリ幅、深さ5ミリで小穴加工しています。

小穴加工引き出し付鰹節削り器
小穴加工の凹凸をはめ込む事で正確なサイズの木箱が作れます。

小穴加工に使用する電動工具

小型ミゾキリとトリマ
小穴加工には小型ミゾキリとトリマを使用。
小型ミゾキリのカバーは撮影用に外しています。

木箱の底板や蓋の桧材の木目に沿った縦方向凹凸は小型ミゾキリ、横方向の短い凹にはトリマのストレートピット5ミリを使用しています。
トリマは付属の定規を使ってしっかり押えながらスライドすれば、ぶれる事無く加工が出来ます。

トリマは主に曲面のピットを使って額縁やカウンター、テーブルのコーナーの飾り面取りに使用されますが、ストレートピットを使えば小穴加工や大入れ加工、装飾切抜き加工にも利用できますし、価格も手頃でDIYや日曜大工向き電動工具です。

蓋、引き出し付鰹節削り器の完成

蓋、引き出し付鰹節削り器の完成
木工ボンドを凹凸部分に塗り、組み立て、クランプで仮押さえを数時間すれば蓋、引き出し付鰹節削り器の完成です。
木製宝石箱や貴重品などの宝箱にもなりそうです!

引き出し付鰹節削り器の削り節
鰹本節で削り節を削ってみました。
初めての経験でしたが刃の調整をしながら香りの良い削り節を削る事が出来ました!

大工親父のワンポイントアドバイス大工の親父からのワンポイントアドバイス
トリマによる小穴加工が出来れば組み立ても簡単なアイデア箱も可能になるヨ!

最後に

DIY&料理好きの方は是非、鰹節削り器の作品作りに挑戦して下さいね。
簡単な鰹節削り器の作り方は次回に紹介します。

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